パラディウム(バンコク)でアクセサリー・天然石を仕入れる方法|売値から考えて、名刺だけもらって帰る

値段は安い。でも、その場では決めなかった。

バンコクで仕入れツアーをした日のことです。クロコダイルと革の店を回ったあと、別の店では、クロコダイルの時計バンドも作れると言われました。値段を聞いたら、かなり安い。日本なら2.5倍くらいで売れそうだ、とその場では思いました。

それでも、その店では決めていません。ちゃんと調査していなかったので、名刺を交換して、後日連絡することにしました。

パラディウム(パラディアムとも)を、アクセサリーや天然石の仕入れ先として調べている人は多いと思います。現地に行くと、安いと感じる場面に何度も出会うはずです。

だから、安いと感じた瞬間こそ、その場で決めない。日本でいくらで売れそうかを先に考えて、素材や条件を調べ切れていなければ、名刺をもらって帰ってから決めればいい。この順番を持って歩くだけで、帰国してから困る買い物はぐっと避けやすくなります。

ここからは、パラディウムへの行き方と館内の歩き方、気になった商品の見立て方、その場で決めないときの判断を、この日の流れに沿って書いていきます。

先に結論:パラディウムでは「売値から考えて、足りなければ持ち帰る」

  • 探す物を決めてから通路を歩く。気になった店は、看板と区画番号をメモしておく
  • 気になった商品は「安いか」ではなく「日本でいくらで売れそうか」から考える
  • その場の見立ては、あくまで見立て。帰国後に日本の販売価格を調べて確かめる
  • 素材や条件を調べていなければ、その場では決めない。名刺をもらって後日連絡でいい
  • 仕入れた商品は、旅行者の免税の対象外。クロコダイルなどは販売目的だと手続の確認が要る

パラディウムはどんな場所?店の雰囲気を写真で見る

バンコク・パラディアムセンターの外観

▲ 建物には「PALLADIUM」の看板。英語の表記で覚えておくと、現地で探しやすくなります。

中に入ると、ガラスケースの小さな店が通路の両側にずらっと並んでいます。看板に出ているのは BEADS や POWER STONE、GEMS といった英語の表記で、ガラスケースにはアクセサリーやビーズが並んでいます。

ツアーの1日目は、ここで仕入れのやり方の話をしながら買い付けをしました。

手順1:BTSで行く。ラビットカードがあると楽

この日はBTSで移動しました。

BTSに乗るなら、ラビットカードがあると便利です。とくに夕方は切符の券売機が混むので、カードが無いとけっこう待つことになる、と私は感じています。

ラビットカードは、BTSで使えるチャージ式のICカードで、BTSの駅の窓口で作れます。作るときは発行手数料とチャージが必要です。金額は変わることがあるので、BTSの公式案内を見てから行ってください。

この日は夕方まで店を回りました。歩き回ったあとに券売機の列に並ばずに済むよう、行きの駅で作っておくのが楽です。

手順2:通路を歩いて、店の傾向をつかむ

パラディアムセンター内の通路

▲ ガラスケースの小さな店が両側に続く通路。全部を見て回るより、探す物を決めてから歩きたい。

館内には、こういう通路があります。似た雰囲気の店が並ぶので、なんとなく歩いていると「さっきの店、どこだっけ?」となりやすい。

初めてなら、最初の1周は買わずに歩いて、どんな店があるかをつかむくらいでちょうどいいと思います。アクセサリーなのか、ビーズなのか、天然石なのか。探す物を先に決めておけば、立ち止まる店も自然に絞れます。

気になった店があったら、看板と区画番号をスマホで撮るか、メモしておきます。

パラディアムセンター内の別の通路

▲ 店の看板と区画番号が見える。名刺と一緒に番号をメモしておくと、あとで店を探しやすい。

天然石やビーズを探すなら、英語の看板を手がかりにすると早いです。ただ、看板で分かるのは「何を扱う店か」まで。石の種類や品質は、店の人に聞いてみないと分かりません。

パラディアムセンターのビーズ・パワーストーン店

▲ パワーストーン・ビーズの店。看板の英語だけでも、何を扱う店かの見当はつく。

手順3:気になったら「日本でいくらで売れそうか」を先に考える

この日は、昼からもショップを回りました。

今回行ったある店では、今まで入ったことのない「秘密の部屋」を開けてもらいました。まだ発売前の新商品などを置いてある部屋で、ネックレスやブレスレットなど、良い商品がありました。部屋に入った日のことは、バンコク仕入れツアー1日目の日記に書いています。

現地ショップで商品を確認している様子

▲ この日回った店で、商品を確認しているところ(価格のメモは隠しています)。値段はその場で書き留めておくと、帰ってから比べやすい。

その部屋で見つかったのが、2,000円で仕入れられる商品でした。日本なら6,000円くらいで売れそうだ、とその場では見ました。仕入れ値の約3倍です。

見るべきは、「安いかどうか」ではなく「日本でいくらで売れそうか」。2,000円が安いかどうかは、日本での売値を置かないと決められません。売値を先に置いて、仕入れ値の何倍になりそうかで見る。この順番にするだけで、安さに引っぱられにくくなります。

ただし、6,000円くらいというのは、あくまでその場の見立てで、販売実績ではありません。帰国後に、日本で似た商品がいくらで売られているかを調べて、見立てが合っているかを見直す。そこまでやって、ようやく仕入れ値の判断ができます。

倍率の目安は、商材や売り方で変わります。送料や手数料、日本での売り場まで含めて考えると、同じ3倍でも手元に残る金額は商品ごとに違ってきます。

手順4:安くても、調べが足りなければその場で決めない

そのあと、クロコダイルと革の店へ行きました。

タイの革製品ショップ店内

▲ 革製品の店。バッグや財布、カードケースが並ぶ。見た目だけでは、素材までは分からない。

冒頭に書いた時計バンドの店も、この流れで回った1軒で、2.5倍くらいで売れそうだと思いながら、その場では決めませんでした。名刺交換は、このツアーのあいだ、ほかの店でもしています。

決めなかったのは、ちゃんと調べていなかったからです。では、クロコダイルなら何を確かめればよかったのか。ワニ製品はワシントン条約の規制対象品の例に挙がっていて、附属書Ⅰの種は商業取引が原則として禁止、附属書Ⅱの種は輸出国の輸出許可書があれば取引できる、という扱いです(税関「ワシントン条約」)。販売目的で仕入れるなら、その商品がどの種にあたるか、必要な書類がそろうかを確かめる必要があり、問い合わせ先は経済産業省です。店先で調べ切れる話ではありません。

この日回った革の店には、エイ革の原皮も置かれていました。

エイ革の原皮と革小物

▲ エイ革の原皮。素材の名前を控えておくと、帰国後の問い合わせがしやすい。

エイ革のように、革は種類によって確認することが変わる場合があります。販売目的で輸入する前に、経済産業省(ワシントン条約の窓口)に問い合わせておくと安心です。

安さは、現地にいる間しか効きません。一方で、調べ不足のリスクは、日本に帰ってから効いてきます。

その場で決めてよいのは、日本での売値の見当がついていて、素材や持ち帰りに引っかかる点が無い(か、もう調べてある)とき。どれかが欠けているなら、連絡先を持ち帰るほうを選ぶ。名刺さえあれば、話の続きは帰国後にできます。

手順5:名刺をもらったら、帰ってから確かめること

名刺をもらうときは、何の話をしたかを名刺の裏かスマホにメモしておきます。商品、値段、そのときの見立て。これがあるだけで、帰国後の比較がずっと楽になります。

帰ってから確かめたいのは、次の5つです。

  • 日本での販売価格:似た商品が日本でいくらで売られているか。その場の見立て(約3倍、2.5倍くらい)が合っているか
  • 素材と輸入時の手続:クロコダイルなど、ワシントン条約に関わる素材ではないか。販売目的なら、どんな手続が要るか
  • 持ち帰り方:仕入れた商品は、旅行者の免税の対象ではありません。手荷物で持ち帰る場合も、税関で輸入の申告が必要です
  • 最低数量と卸値の条件:店ごとに違うので、名刺をもらうときにその場で聞いておく
  • 作ってもらえる物の範囲:時計バンドのようなオーダーなら、素材・数・納期

持ち帰りの注意は、チャトチャックで仕入れる方法の記事でも詳しく書いています。

パラディウムの仕入れでやりがちな失敗

  • 安さで即決する:現地の「安い」は、日本の売値と比べるまで判断材料になりません
  • 見た目で素材を決めつける:クロコダイル調の商品もあれば、エイ革のような素材もあります。素材名は店の人に聞いて控えておく
  • 仕入れ品も免税で持ち帰れると思い込む:免税は、個人で使う物が対象です
  • 営業時間を確かめずに出かける:営業時間は、出発前に確認しておく
  • 名刺をもらって満足する:何の話をしたかを書いておかないと、帰国後にどの店の名刺だったか分からなくなります

まとめ:現地でやるのは「見立て・名刺・メモ」まで

この日は、夕方まで物色して終了。参加者の方も、アクセサリー付きのブレスレットやネックレスなど、商品をたくさん見つけられたようでよかったです。

安いと感じた瞬間に、その場で決めない。日本でいくらで売れそうかを先に考えて、調べ切れていないなら、名刺をもらって帰ってから決めればいい。

現地でやることは、この3つです。

  • 気になった商品の見立てを、数字でメモする(仕入れ値と、日本での売値の見当)
  • 名刺をもらう(区画番号と、話した内容も一緒に)
  • 決めるのは、帰国後に売値・素材・持ち帰り方を確かめてから

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